兵庫県宍粟市千種町の豊かな自然に抱かれてのびのび育ったニワトリと有精卵

 
2011.5.24 「ひよこ」No.236 より
「いまい農場『20周年』!! (奇跡やね)」
 

 この五月に末娘が二十歳になりました。なぜこんなことを書くかというと、この三女が産まれるのとちょうど同じ時にうちで初めてニワトリが卵を産んでくれたのです。つまり、いまい農場が卵を売り始めて、この五月でちょうど20年がたちました。

 初めての鶏たちは、成鶏舎の建設が間に合わず、狭いところにヒヨコが大きくなりすぎて、病気が出て、多くを死なせました。あとは、ただ『教科書通り』やっていただけで、「これで本当に卵を産んでくれるのかなあ」と心配だったのですが、ちゃんとその日令の頃になると卵を産んでくれたのです。「いや、私でも卵が作れた!!」と感激したものです。

 初めての卵は、鶏舎の地主さんのところに持っていきました。「記念だから受け取って下さい」というと、奥さんはとても喜んで下さって「いいや、げんのもんだから買わせてもらうわ。『ご縁(5円)』じゃちょっと足りないから、もう少しね」と50円で買って頂きました。

 ホントにいろんな方々のお世話になり、今日までやって来れました。その奥さんも今はもう亡き人になってしまいました。いろんな人との出会いがあり、別れがありました。

 歳月が流れました。

 子供達は無事大きくなり、みんな出ていきました。岩野辺に来て、一番初めに借りた田んぼ。そこで家族みんなで田んぼをつくった、思い出が一杯の田んぼなのですが、それも、とうとう、この五月にお返しました。二人では手が回らなくなりました。

 いまい農場も営業を始めて丸20年。ずっと支え続けて頂いたお客様が私達の回りにたくさんて下さるなんて、ホントに、奇跡のようです。こんな時代なのに、こんな私達なのに、ホントにもったいない話です。

 20年がたった今も、新たなニーズが私達を支えてくれます。「ずっと頑張って、いい卵と肉を作り続けて下さいね。」「私達は、もう他の卵が食べられないから、頑張って下さいネ」

 いろんなありがたい声をかけて下さいます。20年続けて頂いているお客様もたくさんおられます。また、先月から出会いを持たせて頂いたお客様もおられます。

 この先、うちの農場がどうなっていくのか、正直、分かりませんが、これしか能のない私達です。何とか続けられるところまで続けて、あとを、何らかの形でつなげることが出来ればと願っています。