1部屋5坪の広さで約50羽を入れています。 1群の羽数が100羽200羽、もっとおおいものでは4,000羽〜10,000羽を大きな部屋に入れているところもありますが、1群の羽数は少ない方が鶏たちは落ち着きます。 また、最近の鶏舎の主流はエサ代を抑えるため、産卵数を上げるためにウィンドレス、つまり窓なしです。 その点いまい農場では真冬でも開放鶏舎です。鶏たちは、零下10℃でも、元気です。
うちでは生まれたての初生ビナを購入し、育てます。 まず、はじめに草を細かく切って与えます。とにかく草をよく食べる鶏に育てます。夕方になり草も食べてしまったら玄米を与えます。それで三日間。四日目から、いまい農場特製のよく発酵したヒナ用のエサを与えます。もちろん、草は毎日しっかり与えます。 エサは、初生ビナ用、中ビナ用、大ビナ用、成鶏用の4種類のエサを作ります。それぞれをブレンドし発酵させますので、それが非常に手間がかかります。 でも、初生ビナから当農場のコメが主体の安全でよく発酵したエサと草をしっかり与えることにより、とても健康な鶏が育ちます。また、くちばしを切ることはしませんので、固い草や野菜を食べることができ、体についた虫も自分で取ることができます。(ほとんどの一般養鶏は、鶏がストレスで他の鶏をつついて殺してしまわないように、くちばしの先を切っています。すると、野菜や草は食べにくく、また、体についた虫も取ることができません。) また、初生ビナから育てるということは、ワクチン接種もきちんとしていかなければなりません。ワクチンとは体にその病気への抵抗力をつけるための安全な菌であり、抗生物質などのような薬剤とは違います。最低限のワクチンは養鶏家に義務づけられています。 このようなヒヨコの入雛を3ヶ月に一度で行います。入雛の前には、たまった鶏糞を袋に詰めて搬出します。(発酵菌がよく効いた臭くないとても良い鶏糞です。) このように、手間がとてもかかりますが、そうしなければ、良質なタマゴと肉の安定的な出荷ができません。