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    兵庫県宍粟市千種町の豊かな自然に抱かれてのびのび育ったニワトリと有精卵
 
たまごの約75%は水分です。たまごの品質、味のまず第一の決めては、なんと言っても、鶏の飲み水でしょう。うちの鶏たちは、タンプリ(イワナ)の住んでいる清流を飲み水にしています。しかも、掛け流しなのでいつも新鮮。
そして、澄んだ空気。これ以上の環境はないというところで暮らしている、幸せな鶏たちです。
 

1部屋5坪の広さで約50羽を入れています。
1群の羽数が100羽200羽、もっとおおいものでは4,000羽〜10,000羽を大きな部屋に入れているところもありますが、1群の羽数は少ない方が鶏たちは落ち着きます。
また、最近の鶏舎の主流はエサ代を抑えるため、産卵数を上げるためにウィンドレス、つまり窓なしです。
その点いまい農場では真冬でも開放鶏舎です。鶏たちは、零下10℃でも、元気です。

うちでは生まれたての初生ビナを購入し、育てます。
 まず、はじめに草を細かく切って与えます。とにかく草をよく食べる鶏に育てます。夕方になり草も食べてしまったら玄米を与えます。それで三日間。四日目から、いまい農場特製のよく発酵したヒナ用のエサを与えます。もちろん、草は毎日しっかり与えます。
 エサは、初生ビナ用、中ビナ用、大ビナ用、成鶏用の4種類のエサを作ります。それぞれをブレンドし発酵させますので、それが非常に手間がかかります。
 でも、初生ビナから当農場のコメが主体の安全でよく発酵したエサと草をしっかり与えることにより、とても健康な鶏が育ちます。また、くちばしを切ることはしませんので、固い草や野菜を食べることができ、体についた虫も自分で取ることができます。(ほとんどの一般養鶏は、鶏がストレスで他の鶏をつついて殺してしまわないように、くちばしの先を切っています。すると、野菜や草は食べにくく、また、体についた虫も取ることができません。)
 また、初生ビナから育てるということは、ワクチン接種もきちんとしていかなければなりません。ワクチンとは体にその病気への抵抗力をつけるための安全な菌であり、抗生物質などのような薬剤とは違います。最低限のワクチンは養鶏家に義務づけられています。
 このようなヒヨコの入雛を3ヶ月に一度で行います。入雛の前には、たまった鶏糞を袋に詰めて搬出します。(発酵菌がよく効いた臭くないとても良い鶏糞です。) このように、手間がとてもかかりますが、そうしなければ、良質なタマゴと肉の安定的な出荷ができません。

国産100%のエサ。穀類は地元米 輸入トウモロコシは一切使っていません。
 エサは国産100%です。それもできるだけ近くで集められるモノをできるだけ使います。
 まず、トウモロコシは一切使わず、県内や国内でとれる米(主に酒米)で穀類の100%をまかなうことができています。輸入のトウモロコシにはいっぱいの危険性があります。現地で収穫後、輸出の長旅のために虫が湧かないように、直接、殺虫剤をまく「ポストハーベスト」。袋の中に入れて虫を入れると死んでしまうと言われています。あるいは、遺伝子組換。除草剤(グリホサート)の残留・・・。そのトウモロコシをニワトリたちはそのまま食べるのです。そして、その成分はそのまま卵に入っていくでしょう。どんなに安全な輸入トウモロコシだと言っても、私は極力使いたくありません。
だから、黄身の色が薄くなります。でも、それは安全な証拠とお考え下さい。
 
地元産黒大豆を炊いてつぶして与えます。
 次ぎにタンパク源として、地元市内で作られる黒大豆の二級品を使います。洗って石抜きをして、大釜で炊いて、それから、ミンチの機械にかけてつぶします。大豆は熱を加えないと毒性があり、また、つぶしてやらないと、すべての鶏たちにきちんと食べさせることができません。
 
エサ全体をEM菌で発酵させます。

何より大事なのは草。
ビタミン、ミネラルの宝庫の草は天然の薬となります。草を多給することで、鶏の体を弱アルカリ性に変えます。鶏のツヤ、たまごの殻のツヤもこれで決まってきます。
草は黄身の色を濃くします。草がなければ黄身の色が出ません。でも、トウモロコシもパブリカや着色料も使っていないので、今はやりのオレンジっぽいような色ではなく、安心・健康の黄色です。
 草を最低、二日に一回はしっかりと与えること。刈って集めて細かく切って与える。また、年中、しっかり草を与えるためには、自分で牧草も作ります。このように、草をきちんと与え続けること、これはとても手間のかかることなのです。