兵庫県宍粟市千種町の豊かな自然に抱かれてのびのび育ったニワトリと有精卵

 
2011.8.3 「ひよこ」No.240 より
「原発事故から学ぶこと       
     手遅れになる前に、原発以外にも・・」
 

 原発事故の危険性は、ずっと以前から指摘されていましたが、私自身もそんなに本気で反原発の活動はしてこなかったし、一般国民においては、原発を推進する自民党に、最近は原発推進に鞍替えした民主党に票を入れて、間接的に原発を支持してきたわけです。そして、「原発は安全です」という高橋英樹、始めとする芸能人のCMも反発することなく受け入れてきました。

 しかし、一部の識者が唱えていたように、取り返しのつかない事故が起こってしまいました。今から、ますます汚染の実態が分かってくるでしょう。

 「一部の識者が唱えていた」時、私達一般国民は、ほとんど相手にしませんでした。「またうるさい人達が言っている」「左翼の活動家か」・・・。

 でも、事故はその人達が指摘していたとおりに起こりました。

 同様に、識者から問題を指摘されていることは、原発問題以外にもいっぱいあります。

 温暖化もそうですが、例えば、農薬、添加物の危険性。政府は安全基準をクリアしているといいますが、前回の「ひよこ」にも載せたように、農薬の安全基準は、メーカーの都合に合わせて厚生省は変えてしまいます。そんないい加減なものです。

 例えば、輸入トウモロコシには三年たってもコクゾウムシが湧きません。それだけ強力な殺虫剤が直接振りかけられているのです。そんな現実がありながら、そのトウモロコシは安全基準をクリアしていると、日本のほとんどの鶏たちは毎日それを主食として食べています。そして、その鶏が産んだ卵をほとんどの国民は食べています。

 あるいは、「ミツバチがいなくなる」そんな事態がどんどん進行中です。それは農薬が原因と、ドイツではその種の農薬は製造禁止になりました。でも、日本では、まだ、どんどん使われています。ミツバチがいなくなると、植物は受粉しなくなり、実がならない。植物の子孫が出来ない。というとんでもない事態につながっていくのです。

 これらは、ほんの一例ですが、識者たちによって、今、指摘されています。でも、やはり、ほとんどの国民は問題にしていません。というか、知らされていません。

 原発問題は事故によって一気に人々の知るところとなってしまいましたが、この種の問題はじわじわと進行します。だから、よけいにわかりにくいのですが、しかし、確実に私達の暮らしを壊しつつあるのだと思います。いつか、取り返しのつかない状態で表面化するかもしれません。

 「国民の食を外国に安くゆだねる」そんな今の日本の方針。これが、異常気象とか政変とか、何かが起こって、いつか突然、日本に食料が入って来なくなる、そんなことは、十分考えられることです。そう指摘されているにもかかわらず、「いや大丈夫。それは想定外」と、さらに外国依存を進めようとしています。取り返しのつかない状態になってからでは遅いのです。

 今、原発のことがさかんに言われます。もちろん、言われて当然だし、もっともっと問題にされて今をチャンスに改めて行くべきだと思います。

 それと同様に、他にも、取り返しのつかない状態になってからでは遅い、そんなことに、私達はもっともっと目を向けて取り組んでいかないといけないんだなあと、思うのです。

 食料を外国に依存していていいはずがありません。「効率のいいところでつくってもらってたらいいではないか。」それは、食を作るということをあまりにも簡単に考えた、自然を畏れていない者達の言い分です。スーパーから食品が消えてなくなる。そんな事態を想像してみて下さい。何を食べますか。子供に何を食べさせますか。略奪、暴動、人殺し・・・。恐いけど十分考えられることです。

 何をどうしていけばいいのか、よく分かりませんが、でも、ドイツでは、原発廃止を決定しました。ネオニコチノイド系農薬(ミツバチ失踪の主犯と言われている)も禁止にしました。そうやって確実に動いているところもあります。

 毎日、真実を語らないマスコミに情報を隠され、馬鹿ばっかりやっている娯楽番組で物を考えなくさせられている間に、事態はどんどんと進行しているように思います。

 『原発事故と同じ過ちを繰り返さない』これは何も残る原発だけのことではなく、同じような問題はいっぱいあるように思います。

 それを指摘する人、利害が絡んでそれをつぶそうとする人・・・。原発と同じ構図です。

 私達は何か学ばなければならないと思うのです。