兵庫県宍粟市千種町の豊かな自然に抱かれてのびのび育ったニワトリと有精卵

 
2011.9.1 「ひよこ」No.241 より
「民主党代表選挙・食料自給率・・・」
 

 民主党代表選挙がありました。以前のような期待感がほとんど出てこないのが残念です。

 民主党は、二年前の衆議院選挙でのマニュフェストはどうなったのでしょう。

 「小沢派=ねじれ国会なのにマニュフェストにこだわって政治を前進させない」 何かこのような構図でずっと報道されましたが、昨年の参議院選挙で民主党が負けたのは、マニュフェストを反故にしたからではないでしょうか。何も自民党がいいと思ったのではないはずです。

 「米軍普天間基地を少なくとも県外へ、農家への戸別所得補償、子供手当、高速道路無料化、・・・」それがみんなしないか、中途半端で終わり、かわりに「消費税を10%に引き上げる」・・それはしないと言っていたのではないか。「議論はすると言っていた」、それではまるでペテンです。「TPP参加」・・食料自給率を50%に引き上げるという話は何だったんだ。。そう怒って民主党から離れたのではないでしょうか。

 小沢一郎を擁護するわけではありませんが、まだ、当初のマニュフェストを、一番維持しようとしているように見られます。やはり、官僚・財界・米国などは、よほど、このマニュフェストが気に入らないのでしょう。「どんなことがあっても、小沢の復権だけは許さない」そんな勢いの報道でした。

 「弱くなった中間層をもう一度厚くすることが民主党の使命だ」そんなことを野田新総理は言っていましたが、それならば消費税ではないはず。富裕層、大企業に偏ってしまった富をもう一度、国民に還元することではないでしょうか。対米従属外交から、独立の外交をめざすのが使命ではなかったのでしょうか。「やりかけたがあまりにアメリカの抵抗、それに寄生する勢力の抵抗がすごかったので、すごすごしっぽを丸めてあきらめた」命をかけてこの国を立て直すという言葉はなんだったのでしょう。できないなら、できませんでしたと潔く議員をやめたらどうなのでしょう。

 先日の報道で、日本の食料自給率が38.5%に落ちたそうです。それでもまだTPP参加ですか。大手マスコミはさかんに「農家の戸別所得補償はやめろ」と言います。バラマキだ、大規模化に反する、と。それで、出てきたのが、一経営体当たり水田規模20〜30ha(中山間地で10〜20ha)に(政府・食と農林漁業の再生会議)。自民党農政でさえ「4ha以上の農家に補助金を出す」だったのに、それが実現不可能で農家は民主党の戸別所得補償に期待をしたのにです。

 やっぱり、本音は「戸別所得補償が充実して農家が元気になってもらったら困る。そんなことになったら、農産物の輸入がなくなってしまう。そしたら、輸出産業が困る。」そうなのでしょう。そう思えてなりません。

 最近、思うのですが、今、「(最低限)コメは守ろう」と言われますが、よく考えてみれば、麦、大豆、この基本穀物も本当は日本で作らなければならないはずなんです。この麦や大豆、そして、コメ。それに畜産。これらが国内で作られるようになれば田舎は元気を取り戻すのでは。これって実は国としては当たり前のことなのでは。その当たり前のことが、もう私達は忘れてしまっているような気がするのです。これらを作るのが農家の仕事としてきちんと成り立てば、田舎の仕事はできるのです。「田舎の復興、町おこし、何かいい手立てはないか」そういってどこの田舎も頭を抱えていますが、やっぱり、この当たり前のことしかないんだと思います。

 夏は田んぼ、冬は麦、そして、あちこちに大豆、そば、菜種、…、そして、牛・豚・鶏があちこちに…。そんな田舎の、実は当たり前の光景を、都会の人達も、いや田舎の人達も、もう一度思い出してもいいんじゃないでしょうか。そんなことを思ってやみません。